私たちは「記憶の仕組み」などについては、ブラックボックスにして「それよりも高次な部分」の体系化に取り組んできました。具体的には、人の学習を「フィードバック制御の延長」として、システム論のアプローチで捉え直すことです。
これらは一定の成果をあげ、「ファシリテーション」を再定義することができ、何をやれば良いか?を明確に示すことができるようになりました。
ところが、「いざラーニングをデザインする」という段階になると、私の個人的な直感に頼る必要がありました。ちなみに、私たちは「ワークショップデザイン」ではく「ラーニング・デザイン」を研究しています。
ワークショップの設計は、ある種のパターンで簡単に、パパッと作れてしまいます。しかし、ラーニングのデザインとなれば、とても大変です。特定の技術、知識を半年かけて「しっかりと学ぶ」には、ワークショップを作るための枠組みでは足りませんでした。
しかし、その問題も、今回の数々のヒヤリングによって光明が指しました。
つまり「記憶」という物理的な脳の働きに注目することで、
- ワークショップの設計
- カリキュラムの設計
- オンラインコースの設計
これらに、大きな違いを作り出せる!と確信しています。
具体的には「メタ探求型学習」などの高次の営みに加えて、以下の6つを実現するワーク、課題、仕組みを織り込むことが、決定的に大切です。
1. 想起練習
2. 間隔練習
3. 交互練習
4. 多様練習
5. 省察(せいさつ)
6. 精緻化(せいちか)
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