■くる病、骨軟化症
25-ヒドロキシビタミン D 濃度が 12 ng/mL 未満になると、小児ではくる病、成人では骨軟化症や筋力低下など様々な慢性疾患のリスクが増えます。8)
■糖尿病のリスク増
3年以上にわたるビタミンD摂取の実験では、調査期間中の血中ビタミンD濃度の平均が50 ng/mL以上であったグループでは、ビタミンD濃度が20-29 ng/mLであったビタミンD不足群と比較して、糖尿病になるリスクが76%も減少していたことがわかりました。9)
■認知症発症率の上昇
25-ヒドロキシビタミン D 濃度が60ng/mL以上の充足状態だと虚弱の進行や握力の低下を防ぐとの報告もあり、フレイル対策でも注目されてきています。10)
2017年に日本内分泌学会・日本骨代謝学会の「ビタミン D不足・欠乏の判定指針」でも上記のガイドラインと同様の数値が指針として発表されましたが、日本で行われた疫学調査結果によると、欠乏と不足者の割合が男性で72.5%、女性で88.0%にものぼりました。11)
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