2022年の最後に、RAFIQが選んだ5大ニュースをお送りします。
①世界の強制移動者が1億人超え
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、5月23日、紛争・暴力・人権侵害・迫害により故郷を追われた人が初めて1億人を超えたと発表しました。この数は世界の人口の1%以上で、14番目に人口の多い国に相当します。
UNHCR:ウクライナ、世界各地の紛争により、強制移動の数が史上初の1億人超え
https://www.unhcr.org/jp/47371...
②2021年の日本の難民認定数はわずか74名
2021年の日本の難民認定数は過去最多で74名でした。世界各地でクーデターや紛争があるなか、欧米各国には程遠い認定数でした。このうち、昨年、軍によるクーデターがあったビルマ(ミャンマー)出身者は32名で、昨年末にはなお2,889名が難民認定申請中でした。
出入国在留管理庁:令和3年における難民認定者数等について
https://www.moj.go.jp/isa/publ...
全国難民弁護団連絡会議:入管庁発表を受けての声明
http://www.jlnr.jp/jlnr/?p=734...
③日本の難問問題が国連自由権規約委員会のフォローアップ項目に
11月3日、国連自由権規約委員会は、日本政府の自由権規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)実施状況に関する報告書に対して総括所見を発表しました。この中で「難民及び庇護希望者を含む外国人の処遇」が、フォローアップとして2025年までに報告が必要な項目の一つとされました。
ヒューライツ大阪:自由権規約委員会、「国内人権機関の設置」をはじめ多数の勧告からなる「総括所見」を公表
https://www.hurights.or.jp/arc...
日本弁護士連合会:国際人権(自由権)規約委員会の総括所見に対する会長声明
https://www.nichibenren.or.jp/...
④RAFIQの支援する難民裁判が6件に
コロナ前に難民認定申請をしていた人が不認定となり、RAFIQに相談に来ることが増えました。RAFIQの支援対象と決定した人に対しては、難民認定の再申請とともに難民不認定取消訴訟等の裁判支援を行いました。現在、ウガンダ、スーダン、エジプト、チュニジア、トルコ、イエメンの難民裁判6件が継続しています。裁判傍聴にご協力ください。
⑤RAFIQ20周年を機にNPO法人の認証を大阪市に申請
20周年を迎えたRAFIQは、持続可能な難民支援を目指して、11月27日に特定非営利活動法人(NPO法人)の設立総会を開催し、12月初めには大阪市に設立認証の申請を行いました。認証には2~3か月を要します。来年からのRAFIQにご期待ください!
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