スーダンは30年間続いたバシール独裁政権が2019年4月に崩壊し、軍部と文民派の共同統治による暫定政権に変わっていました。しかし、10月に起こったクーデターにより市民の安全が脅かされ、情報は遮断されています。RAFIQが支援するスーダン難民からの報告をご紹介します。
私たちスーダンの市民は「平和と自由と正義」を求めて民主化に進もうとしていました。しかし、10月25日に軍部はクーデターを起こしました。
文民派は拘束され、アブドゥッラー・ハムドゥーク首相を含め彼らがどこにいるのかもわかりません。
市民は沈黙せず、武器を持たずに連日平和的なデモを行っています。しかし、私が住んでいた首都ハルツームでは民兵組織の「ジャンジャウィード」や軍隊がデモ隊を取り巻き、催涙ガスや実弾を発射しました。その結果、膨大な数の市民が死傷しています。軍事政府はクーデター後、インターネットとすべての地上通信を遮断しメディアも報道ができませんが、国外の私たちには現在の状況を説明する市民からのビデオが送られてきています。
そして世界各地で抗議行動が行われ、日本でも11月3日に東京の国連大学前で在日スーダン人が集まり抗議行動を行いました。
報道が少ないですが、日本の皆さんもスーダンの状況に関心を持ってください。
※この報告は11月20日時点の内容です。
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