RAFIQ Magazine
11月号

2019年もあと1か月。どのような年として歴史に刻まれるのでしょうか。50年間保証されたはずの当然の自由と権利を求めて声をあげ続ける香港の若者・市民の勇気ある行動に胸を熱くするも、それを暴力で押し潰していく政治権力に憤りを覚えるこの数か月。それでも私たち市民の“力”を信じて、皆がそれぞれ今できることをやる。すべての人の尊厳が守られる社会のために。難民問題も、すべて根っこは同じですね。

目次

1.RAFIQ総会・講演会~日本における難民申請者と収容~

2.RAFIQのオリジナル冊子を発行しました!

3.冬季に向けて在日難民に衣料支援等を行いました。

4.“この街は世界につながっている“ 12月15日「なんみんDAY」のご案内

1.「RAFIQ総会・講演会~日本における難民申請者と収容~」

 2018年度のRAFIQの活動実績と2019年度の今後の方針を無事に総会でご報告することができました。報告後に、呉泰成先生による韓国での外国人収容と難民認定申請者への処遇をお話しいただきました。日本と韓国では背景や制度などが異なるのですが、それでも申請者への待遇や収容所での暮らしを見ると日本の方が悪いと感じました。収容所の面会が土曜日も行っていたり、難民専用の難民支援センターが設置されていたりと多くの違いがありました。総会終了後には一般の方も含め、弁護士児玉晃一先生による日本における難民認定申請者と収容での講演会を開き、52名の方にご参加いただきました。収容場での生活はもちろんですが、申請者への処遇などは私たちが思う以上に辛く厳しいものです。しかし、その状況を変えるには私たち日本社会の力が必要です。誰もができることですが、自分にできることを精一杯取り組んでいこうと思います。詳しくは、FBをご覧ください!! (RAFIQ会員:片山)

https://www.facebook.com/rafiqjapan/

2.RAFIQのオリジナル冊子を発行しました!

このたびRAFIQ著・発行のオリジナル冊子(2種類)ができました!なんと、執筆・編集・デザイン・装丁すべてを会員だけで作成した、RAFIQ渾身のテキストです!

『もっと知ろう!もっと考えよう!難民のこと ——同じ時代、同じ地球に生まれたんだから——』:日本の難民問題についてはその歴史から最新情報までを織り込み、また実際に難民支援をしてみたい方向けに、長年難民の直接支援を行ってきたRAFIQならではの実例や実務的内容を網羅しました。オールカラーで高校生以上を対象としていますので、教育現場でのテキストとしてもお使いいただけます。

『入管ってどんなとこ?』:RAFIQでは大阪出入国在留管理局に収容されている難民に毎月面会を行っています。難民がなぜ犯罪者のように収容されているのか、収容場の実態や、長期収容施設の大村入国管理センター(長崎県大村市)との比較など、この1冊で入管収容問題について知ることができます。

RAFIQの事務所やイベント時のRAFIQブースなどで、支援金をいただいた方にお分けしています。

3.冬季に向けて在日難民に衣料支援等を行いました。

冬季に向けて冬物衣料等とインフルエンザの無料予防接種の支援を行いました。支援の対象は、就労資格がない仮放免者や、庇護申請してから就労のできない約8か月以内の難民、就労資格があっても就労できていない難民など、日本での生活が困窮している方々です。

インフルエンザの予防接種では、済生会吹田病院が協力してくださいました。ここはRAFIQと連携して健康保険に入れない難民に対して「無料低額診療事業」などを使い医療支援を行ってくださっています。今回は5名の難民が接種しました。

冬物衣料支援では、ユニクロに支援をお願いし、さらに市民からの寄付品も含めて給付を行いました。ちょうど寒くなった時期に厚手の上着やマフラーなどもあったので、難民の方々にとても喜んでもらえました。入管に収容されている難民にも差し入れをいたします。

RAFIQでは、就労資格がない難民、日本での生活に困窮している難民を数多く支援しています。皆様からのご寄付のご協力をお願い致します。

http://rafiq.jp/support.html#main_supp_03

 冬物衣料を選ぶ難民の皆さん

4.“この街は世界につながっている“ 12月15日「なんみんDAY」のご案内

12月10日は「世界人権デー」です。難民の人権について考えてもらおうと、毎年「なんみんDAY」を開催しています。映画や難民の出身国の料理、難民支援団体のブースなどもありますので、是非ご参加ください。

日時:2019年 12月15日(日)  11:00~19:00

場所:サロン・ド・天人(アマント)

   〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西1丁目7−26

   http://amanto.jp/japanese/access/

参加費:無料

当日の内容(予定)

・映画上映 『アレッポ最後の男たち』

 http://unitedpeople.jp/aleppo/

       支援金 一般 1,000円 学生 800円

・ステージ:難民支援のパフォーマーによるステージなど。

・難民を知ろう。 :難民問題パネル展示/アレッポの話

・WORLDキッチン :難民の出身国の料理を食べよう(ランチとおやつ)

  支援金1,000円以上 

・難民支援団体、フェアトレードなどのブース出店

 詳しくはRAFIQのHP「お知らせ」にて! http://rafiq.jp

※ 写真は昨年の様子

facebook twitter
RAFIQ

RAFIQ Magazine 2019年 11月号 2019年11月30日発行


 発行:在日難民との共生ネットワーク RAFIQ

 ホームページ: http://rafiq.jp

 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440

      rafiqtomodati@yahoo.co.jp


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