コンビニに寄ったら「賢い人の勉強法」という雑誌が置いてありました(プレジデント社)。記事の1つに「50歳になって、医師を目指して勉強し始め、60歳で医師になった方」の勉強法が取り上げられていました。
以下に紹介しますが、「エビデンスに基づいて議論」すると、間違っている部分が多々あります。どこだと思いますか?
予想を立ててみてください。なお、6つの言葉の意味は深く理解できていなくても、ヒントにしてみてください。
- 想起練習 ・・・ 自分の脳の中から、引っ張り出す
- 間隔練習 ・・・ 忘れる程度に、間を開ける
- 交互練習 ・・・ 違うものを混ぜながら学ぶ、全部わかる前に次に行く
- 多様練習 ・・・ 1つの原則や、技術を多様なコンテキストで練習する
- 省察 ・・・ 自問自答、振り返りする
- 精緻化 ・・・ 自分の言葉で説明する
(わかりやすいように、書き換えています) ① 最初はカードに重要な用語や意味を書いて隙間時間で見るようにしていましたが、可能な限り「五感」を使う勉強法に切り替えました。
② 具体的には、朝3時に起きて「今日はこの範囲」と決めて、参考書をもとに自分なりに噛み砕いて理解した上で文章に起こします。それをボイスレコーダーに録音します。
③ その後、午後4時から1時間かけて、先程録音した内容を聴きながら、公園まで歩きます。
④ 公園では今日の範囲ではなく、明日の範囲を予習する勉強をします。1時間ほど勉強します。
⑤ 帰りは、ボイスレコーダーの内容を2倍速にして聴きながら歩いて帰宅します
この方は、医学部に合格した後は「忙しすぎて、ボイスレコーダーを使った勉強法」ができなかったそうです。仕方がないので、
⑥ 授業の要点をまとめたノートを作る
⑦ 大事なところだけ、赤ペンで書く
⑧ 赤いカバーをかけて見えなくして、覚える
いわゆる「暗記ノート」を使ったそうです。そのことを振り返って、
暗記ノートよりも、ボイスレコーダー式で学んだことの方が、鮮明に覚えている
とおしゃっていました。
この中で「やっても、やらなくても変わらない」行動は、どれだと思いますか?あるいは、ちょっとだけやり方を変えるだけで、「劇的(長期で見ると6倍は違う)」な違いが発生する場所は、どこだと思いますか?
多くの研究者によって、様々な実験方法、年齢、年代、課題によって、何度も、何度も検証された「エビデンス」を持つ結論から考えると、はっきりと示すことができます。
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