RAFIQ Magazine
9月号

RAFIQは9月から18年目の活動に入りました。また10月から大阪市内に事務所を移転して3年目に入りました。私たちの活動は皆さんのご支援で支えられています。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。


目次
  1.   RAFIQ18周年に ご支援のお願い。
  2.  大阪入管、難民数の問い合わせを拒否…8月末で約138人が申請
  3. 10/6 「OSAKAなんみんハウス」オープンデー 
  4.  新たな発見・繋がりのあるみんなのGLORRLゼミ
  5. 仮放免者の転居探しの高い壁 (ボランティアからの報告)


RAFIQ18周年に ご支援のお願い。

  20028月に発足したRAFIQ9月から新年度に入りました。 皆様のご支援のおかげで18年も続けてこられました。心よりお礼を申し上げます。

20198月までの昨年度は、新規に35名の方と面談を行いました。また大阪入管の被収容者にはのべ31人に面会しました。難民認定や人道配慮を受けた方はいません。 5名の方に仮放免支援を行い、4名が許可されシェルターに入居しました。

 20181月から更に難民認定申請の運用が改悪され、支援がより重要になっていると感じています。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

 

<ご支援のお願い>RAFIQの活動は、無償ボランティアで行っていますので、人件費はかかっていません。しかし、支援難民が増えてくる中で事務所とシェルターの維持や困窮する難民への支援などに費用が掛かっています。困窮する難民には、緊急の生活費や交通費・日用品の支給などを行っています。また、入管からの仮放免のためには保証金(300万円以内)が必要でこの捻出が課題になっています。RFIQの活動を支えるためにぜひご支援をお願いいたします。

郵便局(ゆうちょ)口座名義:RAFIQ 店名:四三八 / 店番:438 / 口座番号:6677668 (寄付とご記入ください。)

支援の詳細は:rafiq.jp/support.html#main_supp_03


2019年大阪難民数について…8月までに約138人が申請

今年度も半期が過ぎましたので、大阪出入国在留管理局(大阪入管)難民認定申請者数をお知らせします。

RAFIQの調査では8月末までで約138人が申請しています。昨年は年間で148人だったのでかなり増えると予想されます。RAFIQにアクセスしてきた難民の傾向としては、中東、アフリカからの方がほとんどでした。また、関空の待機施設からの連絡もありました。さらに家族での申請者も増えました。

RAFIQでは半期に一度、大阪出入国在留管理局(大阪入管)に問い合わせを行い大阪入管管轄内の難民認定申請者数と認定者数などの回答を得ていました。

しかし、今年の半期の数値を問い合わせると今後は法務省のHome Pageで発表している以外の統計値は「答えられない」という事でした。こんな事は初めてです。法務省のHome Pageでは全国ベースの申請者数などが発表されるだけです。地方入管の統計であっても国民に情報を知らせ判断ができるようにするのも国の責任です。現在、正式に「情報開始請求」を行い入管の文書による正式な回答を待っています。

10/6「OSAKAなんみんハウス」オープンデー

2016年10月1日に「OSAKAなんみんハウス」を開所して3年になります。開所の時にRAFIQや難民のことを知っていただこうとオープンデーを開催しています。

今年は、RAFIQの支援の内容を直接会員や支援を行っている難民からの声でお伝えしようと思っています。「RAFIQと難民からの声を聞こう」と「難民カフェ in なんみんハウス」(要予約)の内容で開催します。「日本にも難民がいるの?」「日本でできる難民支援って?」に関心のある方のお越しをお待ちしています。

日時 2019年10月6日(日)13:00~18:30

場所 OSAKAなんみんハウス(RAFIQ事務所)                  大阪市淀川区に東三国4-9-13

詳細はHPで

http://rafiq-jp.sakura.ne.jp/WordPress/info/2019/09/22/190707opd-2019/

新たな発見・繋がりのあるみんなのGLORRYゼミ

9月のGLORRYゼミも、とても充実したディスカッションができ、新たな発見がたくさんありました。ご参加いただいた方々ありがとうございました。「難民」を切り口に様々な社会問題に繋がっていき、地域やコミュニティのグループで、友達という気持ちを持つこと、他人事として考えず暮らしていくこと、その当たり前のように思えることが一番大切で、一番私たちに足りないものだと考えました。そのためにも、少人数のいろんな活動をしている団体、もちろんRAFIQの活動も含め、小さいながらも、もしもの時に助けられるように「ノアの箱舟」をたくさん作っていきましょう。GLORRYゼミでは、参加者とディスカッションを通じて、ディスカッション中心のワークショップです。受け身の講義や講演会ではなく、自分で考え、気持ちを共有し、ぶつけ合える場です。毎回、様々な活動をしている方との新たなつながりができます。次回のGLORRYゼミもお楽しみに!!詳しくはFBをご覧ください。

https://www.facebook.com/GLORRY-Glocal-Link-Of-Refugees-and-RAFIQ-Youth--134433733949079

仮放免者の転居探しの高い壁(ボランティアからの報告)

RAFIQでは仮放免の方を対象に、事務所の2階をシェルターとして提供しています。希望者が多く期間は最長6ヶ月と限定されています。

今回、この8月にシェルターを出られたAさんの住居探しを支援しました。支援の際、ビザなし、収入なしの外国人が賃貸住居を得るにあたっての困難さを身につまされて感じました。外国人に対して物件を貸すことをためらうオーナーの問題だけでなく、保証会社の審査が通らないと、仲介業者が良心的であっても入居できないという問題に突き当たったのです。進退窮まる事態となったのですが、結局、仲介業者の担当者の熱心さで保証会社と交渉してもらい、日本人の保証人をたてて、無事、Aさんは入居できました。こんなことでは、保証会社と交渉を専門とする特殊工作員なみの仲介業者が必要と感じた次第です。

また、RHQ(難民事業本部)からの家賃補助がありますが、契約の初期費用はなく重い負担になっています。さらに契約内容などを本人に通訳し理解してもらうことも大変苦労しました。

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 RAFIQ Magazine 2019年 9月号 2019年 9月 29 日発行

 発行:在日難民との共生ネットワーク RAFIQ
 ホームページ: http://rafiq.jp
 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440
        rafiqtomodati@yahoo.co.jp


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