3月10日、チャーター機によるスリランカ人の強制送還が行われました。このことを知ったのは、同日が大阪入管に収容されている難民へのRAFIQの面会日だったためです。入管でRAFIQ会員でもある弁護士に会い、受任しているスリランカ人が送還されたようだと聞きました。
3月23日の東京新聞「こちら特捜部」で詳細の報道がありました。
3月11日に法務省法曹記者クラブで会見がありましたので、詳細がわかりました。
スリランカに送還されたのは20~60歳代の44名(うち女性3名)、約4,000万円の経費がかかったということです。半数が過去に難民申請又は却下された方であり、前日や前々日に難民の審査請求を棄却された方もいました。全員が入管に収容されている方で、日本での滞在期間は6か月から20年以上の方もいます。当然家族が日本にいる方もいます。
日本政府は2013年から「安全かつ確実な送還を目的として,民間航空機をチャーターしての集団送還を実施」(法務省)しています。「退去強制令書」が出た人を対象にしていますが、その中には、難民申請の手続きが切れた合間に送還された難民も含まれています。
税金を4,000万円かけてこのような人権侵害が行われていることを市民は知っておくべきことと思います。
「仮放免者の会」のブログにこの内容が掲載していますのでご参照ください。
http://praj-praj.blogspot.com/2020/03/44.html
2015年にはRAFIQの支援難民がチャーター機で送還されましたので法務省に抗議声明を提出しています。
http://rafiq.jp/pdf/motion/150113_statement.pdf
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