RAFIQに支援の依頼が来ると、まず法的支援スタッフが面談をします。難民性があり支援するかどうかを決めるのですから慎重にならざるを得ません。
迫害を受けた人は心理的に不安定な方もおり、私たちを信用して事実を語ってもらえるかが課題になります。そのため、まず私たちが原則として対象者を信用しようという姿勢で臨み、信頼関係を築きながら進めています。
その人の受けた迫害を率直に時系列で語ってもらい、迫害理由や迫害の状況を理解するように努めます。この「時系列での語り」が分かりやすいと難民性の判断もしやすいです。話が前後する、あちこちに飛ぶ場合はスタッフが時系列に沿った内容になるよう適宜質問を挟みます。
1回の面談で支援を決められる場合もありますが、2回、3回と面談を重ねても決めにくいケースもあります。昨年末なんみんハウスに飛び込んで来たある男性は地域住民から身体的暴力を何度も受けた、殺すという脅迫が来たので帰国すると殺されると主張しました。「地域住民からの暴力」は難民の定義に当てはまらないのでは?でも出身国情報を調べると彼の国の犯罪発生率は極めて高く、殺人も日常的。「十分に理由のある恐怖」と言えないだろうか?と法的支援スタッフの間でも意見は大いに揺れました。
出身国情報は押さえながら、でもそれに引っ張られず、目の前の人から難民になった理由を聞き出し判断することを心がけていますが、迷いは・・なくなりません。
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