RAFIQ Magazine
7月号

6月23日の世界難民の日 関西集会は、盛況のうちに終了することができました。
ご協力いただいたボランティアの皆さま、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。 

安堵もつかの間に、RAFIQでは9月の総会、10月のオープンデーに向けて早速動き出しています。引き続きご注目ください。

目次

  1. 世界の難民状態にある人は7080万人(Global Trendsの発表)
  2. 2019年 世界難民の日 あなたは周りの「ひと」を大切にしていますか?
  3. 地球文化祭vol.3 GLORRY×ビルマ(ミャンマー)盛況でした!

1. 世界の難民状態にある人は7080万人

例年、UNHCRは世界難民の日に合わせて前年の難民統計(Global Trends)を発表します。2018年Global Trendsは6月19日に発表されました。

それによると、世界の移動を強いられた人(難民、難民申請者、国内避難民の計)の数は7080万人となりました。これは20年前の2倍、昨年比では230万人増であり、世界人口の108人に一人が難民状態にあることになります。

最大の難民発生国はシリア、次いでアフガニスタンであること、上位5ヶ国で全体の70%を占めること、最大の難民受入れ国はトルコであることはここ数年と変わりません。ただしこの1年で急激に増加した難民発生国はベネズエラであることが注目されます。

昨年12月に181ヶ国の賛成を得てスタートしたグローバル・コンパクトは、危機的な状況にある難民発生に対処するために国際社会が応分の負担をすることを主要な目的としており、中低所得国に偏在する難民を先進国がいかに負担していくかが今後、一層の課題になると思われます。

また2017年Global Trendsで指摘された「日本の難民認定の際立った低さ」という文言が、今回のGlobal Trendsで削除されたことは残念です。グローバル・コンパクトの精神を実現していく中で日本の難民受入れ政策がポジティブな方向に変化していくことが望まれます。

参考:【プレスリリース】グローバル・トレンズ 2018:世界の強制移動7000万人超、国際社会に連帯を呼びかける
(19/6/19  UNNCR日本)

2. 2019年 世界難民の日 あなたは周りの「ひと」を大切にしていますか?
会場の様子
トートバック

今年も多くの方のご協力により、関西難民集会を無事に開催することができ、140名ほどの参加者が来てくださいました。

今回、講師としてお招きしたヒューライツ大阪 研究員の藤本伸樹氏により、日本における外国人の人権問題についてお話しいただき、全国難民弁護団連絡会議 代表の渡邊彰悟氏により実際の難民認定を巡る裁判での例を挙げて、難民認定の難しさをお話しいただきました。

当日の資料と報告は世界難民の日関西集会HPに掲載予定です。

実際に専門で動いているお二人のお話を聞き新たな発見が多く見つかり、今後の活動につなげていこうと感じました。

そして、在日難民のMさんのお話があり、自分の口から想いを伝えることは彼自身にとって勇気のいることで緊張していたと思います。メディアからの文字の情報に比べて、難民自身の生の声を聞くのとは感じるものが違いました。

今回をきっかけに、難民を同じ人間として大切にできるように、そして「人がひととして当たり前に暮らせる社会」となるようにどうすればよいのかを考えて頂ければ幸いです。

(RAFIQ会員:安藤)

3. 地球文化祭vol.3 GLORRY×ビルマ(ミャンマー)盛況でした!

(写真左上:ミャンマーの民族衣装を試着する来場者、写真左下:カフェで提供したミャンマーの郷土料理、写真右:難民キャンプ訪問報告会の様子)

7月7日七夕の日、なんみんハスウで地球文化祭 GLORRY×ビルマ(ミャンマー)を開催しました。猛暑の中、ご来場いただきありがとうございました。

今回の地球文化祭は、昨年のアフガニスタン編とは少し趣旨を変え、文化の紹介だけにとどまらず、若者に軸を置き、民主化運動や現在進行形で課題となっている難民キャンプなど、より深く濃くミャンマーを理解できるイベントになるよう企画しました。

その結果、難民キャンプへ訪問したメンバーからの報告会やビルマ救援センターの代表による講演、ミャンマーの文化や歴史、課題を紹介したミニ読本のコンテンツの充実化が実現しました。

参加者の方は楽しいだけでなく、ミャンマーや難民問題について考え、議論できる時間を過ごせていただけたことと思います。

なお、当日来られなかったという方のためにも、ミニ読本はRAFIQのグッズとして販売しています。興味のある方は、ぜひお買い求めください!

ミニ読本の目次の一部:ビルマ/ミャンマー 2つの名前、現代ミャンマーの都市と農村の若者、ミャンマーのジェンダー:社会と信仰、無国籍〜だれも知らない存在〜

( GLORRY:安保)

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 RAFIQ Magazine 2019年 7月号 2019年 7 月 29 日発行

 発行:在日難民との共生ネットワーク RAFIQ
 ホームページ: http://rafiq.jp
 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440
        rafiqtomodati@yahoo.co.jp


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