※本メールは弊社製品ユーザー様、学会・展示会などでお名刺交換させて頂いた方、弊社主催セミナーにご参加された方へお送りしております。
セリスタ株式会社/Selista Inc.
Dr.Fine Beaute MAGAZINEをお読み頂きありがとうございます。早いもので3月も終盤となりました。まだまだ昼夜の寒暖差があり、体調を崩しやすい時期ですね。適度な運動で自律神経を整え、心身共に健康的に過ごしたいところです…!!
カルノシンはイミダゾールぺプチドの一種です。カルノシンは運動後の疲労回復などに効果があると注目されています。1)渡り鳥が長い距離を飛び続けられたり、魚が休むことなく泳ぎ続けられるのはイミダゾールペプチドの働きによるものと言われています。2)イミダゾールペプチドは主に『カルノシン』『アンセリン』『レバニン』の3種類に分けられます。
【カルノシン】1990年に牛肉のエキスから発見され、ヒトの筋肉や神経組織などに高濃度で存在しています。2)●抗酸化作用カルノシンの摂取により、老化による酸化物質MDAの増加が抑制され、赤血球中の抗酸化酵素GSHのレベルが上昇しました。このことから抗酸化を維持する働きと老化予防の働きが確認されました。3)
●抗糖化作用カルノシンはAGE形成を防ぐことやタンパク質の糖化を防止する働きがあることが分かっています。抗糖化の働きを持つカルニシンは老化・病気の予防に働きます。4)●疲労回復カルノシンは筋肉のpH調整に重要な役割を持っています。カルノシンは骨格筋で合成され、筋肉のカルノシン含有量を増加することで総筋肉緩衝能が向上することが示されており、高強度の運動中の身体能力改善に働きます。5)
【アンセリン】1929年にガチョウの筋組織から発見されたことから、ガチョウ(Anseriformes)を意味します。アンセリンは鳥や魚類に多く含まれています。2)活性酸素を除去する強い抗酸化作用があり疲労回復に働くほか、尿酸値のコントロールやエイジング、生活習慣病予防に役立てることができると考えられています。6)
【レバニン】抗疲労成分として注目されているレバニン。クジラが何千キロもの距離を不眠不休で泳ぎ続けられるのはレバニンの働きと言われています。1)アンセリン、カルノシンが抗疲労として注目されている中、第三の抗疲労成分としてレバニンの注目も高まっています。
イミダゾールペプチドを200㎎~400㎎摂取することで疲労回復の働きが確認されています。7)
カルノシンでは500mgの2カプセル摂取により空腹時血糖や血漿中トリグリセリド、AGEs、および腫瘍壊死因子αのレベルを低下させたという報告もあります。8)
カルノシンは牛肉や豚肉などに多く含まれており、鶏肉にはカルノシンに比べアンセリンが多く含まれています。
カルノシンは抗糖化に働くことをお話しました。糖化が進むこと=老化が進むことで、体内で糖とタンパク質が結びつき体温で温められると糖化が起こり、糖化により『AGE(終末糖化産物)』という物質が作られます。AGEは1度作られると元には戻らず老化の原因となることで知られています。AGEは様々な病気との関係が認められています。
●糖尿病AGEと糖尿病には悪循環な関係性があります。AGEが体内に溜まると血糖値があがり糖尿病になります。また、糖尿病になると血糖値が高い状態が続くため体内でAGEが余計に作られるようになります。このように糖化が進むことでAGEが余計に体内に溜まり糖尿病からさらに別の病気の発症に繋がることが考えられます。
●認知症認知症の多くがアルツハイマー病によるものと考えられており、そのアルツハイマー病の原因は加齢だけでなく糖尿病でも発症リスクが増加します。AGEがアルツハイマー病でみられる脳のシミ「老人斑」の形成に関わることや、加齢に伴う認知機能低下がAGEが高い人では加速しやすいことも報告されています。
●薄毛一見関係のないことのように思える毛髪にもAGEが関係しています。髪の毛の根元にある毛乳頭細胞は発毛因子(栄養・酵素)を毛母細胞に送り毛髪を作っています。AGEが毛乳頭細胞に溜まると、毛乳頭細胞と毛母細胞の関係がうまく働かなくなり、毛髪の成長を妨げることで髪が細くなり薄毛につながることがわかっています。
上記に挙げた病気・悩み以外にも様々な病気の原因となる『糖化』。病気の予防には糖化を防ぎAGEを増やさない食事・生活習慣が重要だということがわかります。L-カルノシンなど抗糖化の働きがある食物を摂取するなど、食生活を整え病気の予防に繋げていきましょう。
1) Age-related changes in the lipid compositions of rat and human tissues2) アンセリンとカルノシン3) Effect of carnosine treatment on oxidative stress in serum, apoB-containing lipoproteins fraction and erythrocytes of aged rats4) Effects of thermal denaturation on protein glycation5) Role of beta-alanine supplementation on muscle carnosine and exercise performance6) 血清尿酸値の低下作用が示唆される食材および食材に含まれる物質の作用機序7) イミダゾールジペプチド配合飲料の日常的な作業のなかで疲労を自覚している健常者に対する継続摂取による有用性 8) l-Carnosine supplementation attenuated fasting glucose, triglycerides, advanced glycation end products, and tumor necrosis factor–α levels in patients with type 2 diabetes: a double-blind placebo-controlled randomized clinical trial9) 「数字でわかる老けない食事 AGEデータブック」 監修 医学博士 山岸昌一 一般社団法人AGE研究会/万来舎
【ご注意】
Dr. フィーネ・ボーテのサプリメントは医療機関専用となっております。直接一般の方への販売は一切致しておりません。
【お問い合わせ】
セリスタ株式会社Dr. フィーネ・ボーテ事業部TEL:03-3863-1003E-mail:info@selista.jp
営業時間:平日9:00〜17:30 (土日祝:休み)
Dr.フィーネ・ボーテ事業部〒101-0032東京都千代田区岩本町1-5-8東京雄星ビル4F
4F Tokyo Yusei bldg, 1-5-8 Iwamoto-cho,Chiyoda-ku, TokyoJapan