※本メールは弊社製品ユーザー様、学会・展示会などでお名刺交換させて頂いた方、弊社主催セミナーにご参加された方へお送りしております。
セリスタ株式会社/Selista Inc.
Dr.Fine Beaute MAGAZINEをお読み頂きありがとうございます。今回は人の消化・吸収など重要な働きを担う「酵素」についてお送りいたします。
様々な場所で「酵素」という言葉を聞くようになりました。現在酵素は食品、洗剤、化粧品など様々な分野で利用されています。人の体内では消化・吸収・代謝を行うため必要不可欠な栄養素です。また、ビタミンやミネラルなどの栄養素をしっかり摂っていても酵素が不足していては体内で働くことができません。1)2)
酵素には体内で作られる消化酵素と代謝酵素、体外から取り込まれる食物酵素に分けられます。3)
■消化酵素食べ物を吸収されやすい状態まで分解する働きを担います。口、胃、腸などの消化器官にそれぞれの消化酵素が存在します。
■代謝酵素消化酵素により分解され体内へ吸収された栄養素をエネルギーとして利用するために働きます。呼吸、消化吸収、新陳代謝、汗や尿、便などの排泄、免疫機能など様々な代謝に関わります。■食物酵素食べ物に含まれる酵素で、特に新鮮な野菜や果物、魚などに豊富に含まれます。また、発酵食品(納豆、みそ、ぬか漬け等)にも多く消化を促進させる働きがあります。
炭水化物、脂質、タンパク質の三大栄養素にビタミン、ミネラル、食物繊維、水がプラスされた7つで七大栄養素といわれ重要な栄養素とされています。それに続いて「ファイトケミカル(抗酸化栄養)」と「酵素」が健康で長生きするために必要な栄養素と言われています。ビタミンやミネラル、酵素はとても小さいため分解しなくても体内に吸収できますが、炭水化物はブドウ糖、タンパク質はアミノ酸、脂質は脂肪酸に分解してからではないと体内に吸収されません。3)そんな三大栄養素の消化に関わる三大消化酵素は「リパーゼ」「プロテアーゼ」「アミラーゼ」です。食品に含まれる炭水化物や脂質、タンパク質の消化吸収を助けてくれます。
■リパーゼ
脂肪の分解に働き、膵液に含まれる消化酵素です。トリグリセリドを加水分解し、グリセリンと脂肪酸を生成します。動植物、微生物に多く分布しており、脊椎動物では肝臓、膵臓、胃など各臓器に存在して脂肪代謝に働いています。分解された脂肪酸は各組織に運ばれてエネルギーとなります。5)6)
■プロテアーゼ
タンパク質を分解する酵素を総称してプロテアーゼといいます。プロテアーゼは消化液に含まれており、胃液にはペプシン、腸液にはトリプシン、キモトリプシンという酵素が含まれています。発酵にもプロテアーゼが関わっています。例えば、納豆菌は大豆たんぱくを一部アミノ酸に分解して特有の味を作り出しています。また、パパイアやキウイなどに含まれるプロテアーゼはパパインです。パイナップルにも多いパパインは酢豚に入れるとタンパク質を分解して豚肉を柔らかくしてくれます。1)7)
■アミラーゼ
アミラーゼは炭水化物の消化・吸収に働く酵素です。ジアスターゼとも呼ばれ、世界で初めて単離された酵素です。1)でんぷんをマルトースに分解し、マルトースはマルターゼという酵素によりグルコースに分解されます。唾液に含まれるαアミラーゼが大きく分解し、次に胃の上層部にあるアミラーゼでさらに分解を進めます。小腸まで進むとマルターゼやフルクターゼなどの消化酵素でさらに分解され最終的にはブドウ糖や果糖となって体内に吸収されます。
消化・吸収が円滑に行われていれば、体内の消化酵素は浪費されず代謝酵素が十分にストックされた状態になります。食べ過ぎや消化が悪いものばかり食べていると消化酵素がどんどん使われてしまいます。消化酵素が不足すると代謝酵素が使われてしまい、その結果代謝酵素が少なくなります。その結果、代謝が落ちて血行が滞りむくみや疲れ、しびれや痛みを起こしやすい体になってしまいます。また免疫力が低下し病気にかかりやすくもなります。3)
酵素が栄養素の代謝に関わることがこれまででわかりました。酵素が不足することによって消化不良や代謝の低下、免疫力低下が起こります。では三大酵素が不足することによって、体にはどのような不調が起こるのでしょうか。
■リパーゼ不足による脂質の消化不良
脂質の消化が悪いと脂溶性ビタミン(A,D,E,K)が正常に働かずビタミン不足となります。また、コレステロールの悪玉化によりホルモン生産がうまくいかなくなり、免疫力が低下して脂肪異常症などがみれらます。
■プロテアーゼ不足によるタンパク質消化不良
タンパク質の消化が滞ると腎臓や肝臓に過度な負担が掛かり、痛風や骨粗鬆症、関節痛、腰痛、発疹、血液循環の悪化などが起こります。
■アミラーゼ不足による炭水化物の消化不良
炭水化物の消化が滞ると、食事から摂った炭水化物が腸内で酸化して異常発酵を起こします。膨満感が増えたり、ブドウ糖がエネルギーにうまく変換できずに血糖値や脳に異常がでます。4)
最初に酵素には食事から摂る「食物酵素」があることをご紹介いたしました。その食物酵素はどのようにして摂ることができるでしょうか。
■野菜や果物から摂る
生の野菜や果物には多くの酵素が含まれています。そんな酵素の効率の良い摂り方はすりおろしです!すりおろすことにより細胞膜が壊れ、閉じ込められていた酵素が外に出て活性化しやすくなり消化も良くなります。
そのため、体内の潜在酵素を無駄遣いすることなく消化が進み、便秘の解消にもおすすめです。4)例えば、大根や山芋には消化酵素のジアスターゼが含まれています。この消化酵素は細かくするほど効果を発揮するので、すりおろして摂る方法が最適です。8)
■朝食には果物がおすすめ!
果物には抗酸化作用のあるビタミンやミネラル、ファイトケミカル、食物繊維と活きた酵素が豊富に含まれています。また、胃腸に負担をかけずにエネルギー源となる果糖やブドウ糖、消化されやすいアミノ酸や質の高い脂質などがバランスよく含まれています。
さらに良質な水分が70~90%含まれており、体内毒素の排泄を促してくれるので朝食や空腹時におすすめです。4)りんごに含まれているペクチンには整腸作用と血中の余分なコレステロールを排泄する働きがあります。また、抗酸化作用が高いポリフェノールが含まれており、ペクチンとポリフェノールは皮の近くに多く存在します。ペクチンはすりおろすとより効果を発揮するので、すりおろしてお召し上がりいただくのがおすすめです。8)
■発酵食品には乳酸菌が豊富!
乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし活性化させる働きがあり、腸内環境を整えて免疫力を上げてくれます。発酵食品の中でも、納豆は良質なアミノ酸が摂れます。納豆菌は高い解毒作用や血栓溶解酵素があり、骨粗鬆症に有効なビタミンK2も豊富なため、ほかの発酵食品よりも多くの健康効果があります。
納豆の酵素量はねばねばと比例しています。よく混ぜてねばねばを強めることで酵素量もアップします。ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれています。また、ヨーグルトに含まれる乳糖は腸内ビフィズス菌のエサとなってその働きを強化します。腸内ビフィズス菌が増えると免疫力が強化され、大腸がんや便秘の予防にも効果的と言われています。8)
1)酵素反応の基礎/化学と教育2)1.酵素って何?/NPO法人 日本酵素栄養学協会3)「酵素」が体の疲れをとる!痛みとコリの悩みを解決するのは酵素力/青春出版4)「酵素」が免疫力を上げる!病気にならない体を作る、酵素の力/永岡書店5)リパーゼの立体構造と活性6)いちばん詳しくて、わかりやすい!栄養の教科書/新星出版社7)タンパク質を分解するタンパク質分解酵素プロテアーゼもタンパク質/株式会社シクロケムバイオ8)目で見る食材便利ノート/永岡書店
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