RAFIQ Magazine
1月号

年末年始にうれしいニュースが飛び込んできました。RAFIQが支援している方々が相次いで難民認定されました!また、長い期間、入管施設に収容されていた方が仮放免になりました。今回はこれらのニュースを中心にお伝えします。難民認定されたり、仮放免になっても、日本で暮らしていくことは簡単ではありません。RAFIQでは、この方々が自立して暮らしていけるように支援を続けるとともに、これからも難民を取り巻く様々な課題の解決に、一つ一つねばり強く取り組んでいきます。

目次

1. 2019年、RAFIQの支援難民9名が難民認定!

2. 収容約2年の難民を年末に大村入管から仮放免 

3. 大阪入管の面会に参加して 

4. 体験!難民キャンプ 2月1日・2日 扇町公園

1. 2019年、RAFIQの支援難民9名が難民認定!

昨年末の挨拶で、RAFIQの支援する難民1名が難民認定されたとご報告しましたが、その後、年末にかけて2家族、8名が難民認定されました。

RAFIQにとってびっくりするうれしいニュースです。RAFIQ会員をはじめみなさまからのご支援ありがとうございました。

昨年認定されたのは、パキスタン、シリア、アフガニスタンの難民でした。それぞれ申請からの期間は、約2年、約10か月、約4か月での認定でした。RAFIQが難民認定申請前や申請直後から支援を行って来た方々です。

難民認定をされると5年の定住者ビザが与えられ更新も可能です。選挙権以外は日本人と同じ市民生活や海外旅行(出身国以外)も可能になります。しかし、社会統合政策がほとんどない中で自力で生活していかなければなりません。家族の方もいますので、生活が安定するまで見守って行こうと思っています。

RAFIQの調査では、昨年末までの大阪入管管内での難民認定申請者は235人以上でした。2018年の148名よりは大幅に増えています。

2.収容約2年の難民を年末に大村入管から仮放免

大村入管に収容されていたアフリカ難民が昨年末に仮放免され、シェルターに入居しました。保証人、住居などの支援を行いこれまでに2回仮放免申請を行ってきました。年末までには入管から出してあげたいと思っていましたが、お正月を自由の身で迎えられてよかったです。

彼は、2017年9月に関空で収容され難民認定申請を行っていた方です。2017年11月から大阪入管での面会を開始した方です。2018年6月に大村入管に移送されていました。2年3か月の収容期間でした。

大阪到着後は、初めての日本の生活にとても緊張されていましたが、年末の「仮放免お祝いの会」では少し笑顔も見せてくれました。最近は日本語教室にも通い日本語の勉強を頑張っています。

就労資格がなく、住民登録もできない仮放免後の生活も大変ですので、シェルターでの支援を続けていきたいと思っています。


3.大阪入管の面会に参加して

RAFIQでは、毎月、大阪出入国在留管理局に収容されている難民に面会を行なっています。

私は、初めて入国管理局の面談に参加した時、「ここは、刑務所なのではないか。」という気持ちになりました。私の刑務所に対する知識は、ドラマなどで見たものぐらいの知識しかありませんが、彼らと私たちの間は透明な板で隔たれ、お互いの声も少し聞き取りにくく、また必ず入管の職員が同席します。

迫害から何とかして逃れて来た、同じ人間に対して、犯罪者のような取り扱い。人権とは一体何なのか。改めて考えさせられました。

そして、何より、彼らと直接顔を合わせ、話を聞くことによって、まさにそこに実際に起きている世界の問題を、強く感じることができました。同時にとても辛くも感じましたが、面会をするなら、1回で分かった気になってはいけないし、1人の人間として向き合いたいと思いました。今後も、私のできる範囲で支援を続けていければと考えています。(RAFIQ会員 Mさん)


4.体験!難民キャンプ 2月1日・2日 扇町公園

2月1日・2日に扇町で開催される「ワン・ワールド・フェスティバル」に、難民キャンプで実際に使用しているテントが展示されます。5.5m×3mのかまぼこ型テント二つが並び、テント内では、UNHCRが提供し難民の方々が実際に使用している生活用品の展示、RAFIQのチャリティーグッズ販売等を行い、難民関連のイベントも開催します。難民生活の一端を体感できる貴重な機会です。みなさまのご来場をお待ちしています。

日時 2020年2月1日(土)・2日(日) 10:00~17:00  入場無料、雨天決行

場所 扇町公園 大阪市北区扇町1-1

テント内イベント

〇国連UNHCR協会 難民キャンプ・テント説明ツアー

【11:00~11:30】【13:30~14:00】

難民キャンプのテントや生活用品などについて説明します。

〇RAFIQ 難民カフェ 

【12:00~13:00】【14:30~15:30】

テント内でアフガンティー(アフガニスタン風スパイスティー)を飲みながら、私たちにできる難民支援について参加者が自由に語り合います。※難民支援のカンパをお願いします。        

国際協力のお祭り「ワン・ワールド・フェスティバル」

https://onefes.net/about/

体験!難民キャンプのチラシはこちらから https://twitter.com/RAFIQ_network

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RAFIQ Magazine 2020年 1月号  2020年1月24日発行

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 発行:在日難民との共生ネットワーク RAFIQ

 ホームページ: http://rafiq.jp

 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440

      rafiqtomodati@yahoo.co.jp


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