1月31日、RAFIQは大阪出入国在留管理局(大阪入管)に「読み書きが出来ない又は苦手な人に対する要望書」を提出しましたので、報告します。
経過>
本年1月下旬、大阪入管において難民不認定処分の告知を受けたアラビア語圏の難民認定申請者が入管職員より書類の記載を求められました。申請者は難民認定の申請にあたり「自分は読み書きが苦手」と供述し、それまでの手続きからも職員はそのことを把握していました。
入管に同行したRAFIQのメンバーが代筆しようとしたところ、申請者本人がすべて英語で記載するようにと指示され、母国語は許されませんでした。
問題意識>
読み書きが出来ない者に対して読み書きを強要することは、その者に屈辱感を与え、自尊心を大いに傷つける行為です。
難民認定申請の手続きは、申請者が精神的にも肉体的にも疲弊し文化も言語も異なる異国の地に来た者であるという特殊性から、その対応は細心の注意を払ってなされるべきです。使えない言語での読み書きを強要されたり、母国語しか使えない者が不利益に扱われることは絶対にあってはなりません。
要望内容>
① 署名以外の項目について代筆を認めること。
② 母国語による記載を認めること。
③ 入管職員が記載方法についてサポートすること。
④ 申請者が読み書きを不得手とすることを申告した場合、手続きを担当する職員間で当該情報を共有し、申請者に何度も説明させたり、情報を知らないばかりに職員が申請者に対して読み書きを強要する事態に陥ることを徹底的に防止すること。
⑤ 読み書きが出来ない申請者又は苦手な申請者には脆弱性を認め、サポートのマニュアルを作成し各入管での周知を徹底すること。
世界には英語の読み書きができない人は少なくありません。このような人への英語の強要は人格の否定にもつながり、配慮が必要です。
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